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2009.04.26

悼む人

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「この方は誰に愛されたのでしょうか。そして誰を愛したのでしょうか。どんなことで人に感謝されましたか。」
亡くなってしまった人を彼がいつまでも覚えているために、周囲の人に投げかける質問だ。

主人公の坂築静人は亡くなった人を悼むために全国を放浪している。殺人事件、自殺、事故、病気。。。、死因は問わない。死という事実の前に平等に、優劣なくその人間を悼むのだ。世間では殺されて当然と思われる人間にさえも。

一気に読んでしまった。
午後9時半頃から読み始めて、もう少し、もう少しと夜中の2時半まで。
主人公の坂築静人とともに永い永い旅を終えた気分。

この小説では、静人の家族や彼の悼む行為をみて興味を持った人々が静人を中心にして響きあっている。心を深く閉ざしていた新聞記者、夫殺しの女、癌で余命少ない母親、など。

人生とは自分以外で代替のきかないささやかな場所をつくることができれば、十分に幸福で成功した人生だと思う。それは静人の問いにも共通する。一見平凡に見える風景は、奇跡なのだと。

そして、出逢いは人を大きく変える。新聞記者蒔野が変わったように。
人は大きな見えない力に操られながら、懸命に手探りで生きているのだ。

深い余韻を残してます。

悼む人 天童荒太著 文藝春秋社
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